こんにちは。
今日は整容についてです。
整容というと、
- 寝癖を直す
- 寝巻きから普段着への着替え
- 目やにを取る
- ヒゲやうぶ毛の処理
- 口周りの汚れの処理
- においのケア
- 爪の手入れ
- 衣類の乱れを整える
などがあると思います。
この「整容」ですが、
他の業務で忙しかったり、他の業務を優先されたりして、後回しになったり、おざなりになったりすることがよくあります。
整容も立派な業務の一つなのになぜでしょうね?
確かに、整容が不十分でも死にはしないし体調も崩さないかもしれません。
が、利用者の生活意欲は低下すると思います。
自分におきかえてみてください。
朝起きる際、
- 寝癖はそのまま
- パジャマのまま
- 目やにだらけ
- ヒゲやうぶ毛もそのまま
そんな状態で外出せざるを得なくなったらどうでしょう。
しかもそれが毎日続くとしたら。
気分も暗くなるし、なるべく人目につかないように振る舞いたくなりませんか?
逆に、顔を洗って、身だしなみを整えて、お気に入りの一張羅に着替えて出かけたらどうでしょう?
なんだか気分も上がるのではないでしょうか。
利用者にもそれが当てはまります。
しっかり身だしなみを整えたうえで外出(この場合は共有スペースなど)すれば、生活の意欲は高まるでしょう。
もしかしたら、今より元気になるきっかけが生まれるかもしれません。
それと、整容が不十分だと、家族の来園の低下、外部の評判の低下にもつながります。
「うちのじいちゃん(ばあちゃん)、いつ行ってもボサボサ頭でぼーっとしてる。行っても張り合いないしそんな姿見たくない」
と、思われかねません。
それに、だらしない格好をしていると、
「舐められる」
ことにもつながります。
つまり、不適切ケアにつながりやすくなります。
反対に、しっかり整容していれば、
「おお、いつ来てもビシッとしてる!いつ見ても昔と変わらないね!」
と、来園するのにも張り合いがうまれます。
職員からみても、身なりの整った人に対しては、それなりの態度で接するはずです。
接遇も良くなりますね。
家族からすれば、
自分の親や祖父母は、たとえ年老いたとしても
いつまでも
「現役で元気だったあの頃」
の印象が強いと思います。
それがボサボサ頭での姿を見せられたらどうでしょう。
ショックも倍増ですよね。
「普段の対応はどうなってるんだろう…」と、
施設に対する不信感も生まれかねません。
特に寝たきりの利用者の方、注意してください。
我々が思った以上に周りはよく見ていますよ。