今日はレクリエーションについてです。
介護現場では、日々色々なレクリエーションが
(職員が一生懸命ネタを考えて)行われています。
しかし現在でこそ、種類も色々なものが行われていますが、
まだ多くの施設は、
「全体レク」
が、多く行われています。
「は〜い、皆さん体操の時間ですよ!集まってくださーい!(フロア職員総出で誘導する)
いきますよー!」
利用者「シーン…」
という光景になりやすいアレです。
こうなりやすい理由として
- 利用者がレクを行える・理解できる状態の人が少ない
- やろうとしているレクと利用者の状態が合ってない
- 職員が盛り上げようとして空回る
- 忙しいため時間が十分にとれなく、簡単なものになりやすい
などがあげられます。
なので、
- 風船バレー
- オリジナルの体操(しかも毎回同じ内容)
- みんなで歌う
といったものになりやすくなるのでしょう。
ただし、それを楽しみにしている人ももちろんいるため、一概に否定するものでは勿論ありませんが。
何も、
全体レクにこだわる必要はないのです。
理想としては、
個々の生活歴、好みを調べ、できる限りそこに合うようなものが提供できればいいのですが、
現実には難しいでしょう。
なので、
なるべく似た心身状態・嗜好を持つ人を何人か集めて、小規模で行ってはどうでしょうか。
それをグループ分時間を分けて行います。
同じ時間に行うのではなく、時間をずらすということです。
準備も少なくて済むし、大規模な移動もする必要がありません。
それに、好む内容は人それぞれです。
職員とじっくり話しをしたい人もいるでしょう。
それをレクリエーションにしちゃいましょう。
そういう希望を持つ人たちがいたら儲けものです。
レクとして時間をとってあるので、
「利用者としゃべってばかりで…」
と、
会話をサボりと考えてるような職員対策にもなるし、
ここぞとばかりに生活での困りごとやこれからしたいこと、理想としてる姿は何かなどを雑談の中から掴めるチャンスです。
それをケアマネに繋ぐ。
プランの見直しに繋げられますね。
体が動く人達のグループは、朝ラジオ体操のCDをかける等もいいと思います。進行はCDがやってくれるから楽ですね。
ラジオ体操は世代問わず浸透しているので良いと思います。
身体も温まってちょうど良いと思います。
全介助の人たちであれば、介助中に身体のマッサージやフットケアなどを。
状態が一人ひとり違う人たちを全員集め、
同じ時間に、
同じ内容を、
行おうとするから空回るのではないでしょうか。
デイサービス等では、プログラムを自分で決めるところも多くあります。
施設とは利用者の状態も違うので同じことは難しいかもしれませんが、
出来る工夫はまだあると思います。
ゆくゆくは
「施設だからできること」
を構築できればいいですね。