学んだ知識や技術は現場に活かそう
介護の世界で、数多くの研修・学習会・セミナーがあります。
- 介護技術
- 認知症対応
- 医療
- チームマネジメント
- 経営
などなど…
ケアマネの更新研修なんかもありますね。
著名な方が行うものから有志の団体が行うもの、仲間内が中心となってすすめるものなど、
内容も形態も様々です。
グループワークだったり、
体験型だったり、
講義型だったり。
私も色々なものに参加し、学んでいます。
外での学習というのは、
自分の社内だけでは気づかないような部分を気づかせてくれたり、
新しい考え、世界を知ることができます。
社内研修も良いのですが、
元々が同じ業務を同じ流れで行なっている人達の集まりのため、
新しい考え方や知識、技術が生まれにくいことが多いです。
(経験談)
なので、
なるべくなら外部の研修などにどんどん顔を出して、
外の世界を知ることで良い刺激になります。
また外部研修は他の事業所の職員も来るので、
仕事の悩みなどの話から、
利用者対応、業務マニュアルなどの情報交換ができます。
そして求人とかも…(笑)
ところで、
そうやって得た知識や技術、
試したくありませんか?
学んだものが現場や利用者に上手く馴染めば最高ですよね。
自分だけが知ってるという優越感もいいのかもしれませんが(笑)
人相手だからこそ、色々な方法を行うことができます。
それに、
学んだものは現場に還元させないと貴重な時間やお金を使った意味がないといえます。
介護現場は、新しいことには消極的な傾向があるように思えます。
それは、新しいやり方は他の皆が知らないということと、
どうしても一時的な負担が生じるから。
なので、
得た知識はどんどん出していきましょう。
皆に周知しましょう。
わからないものは教えてあげましょう。
それが全体の知識、技術の底上げに繋がります。
介護現場の場合、誰か一人だけが150の力をだせるより、
全員が80の力を出せるほうが良いです。
それがケアの統一化、均一化、そして全体のレベルアップになっていきます。
ただしここで注意点があります。
新しいことを始めるということは、その事業所において
「前例がない」
ということになります。
学んだ知識や技術を試す前に、
何かあった時や失敗した時のフォローができるか
ここをきちんと意識してください。
わかりやすい例だと、
新しい移乗方法を試そうとして、失敗して転倒、そして骨折となったら目もあてられませんよね。
相手からしたら、
「頼んでもないのに余計なことをしたばっかりに!」
なんていう事態になりかねません。
そうならないよう、事前に
- 何かあった時のフォロー体制の構築
- 周りの職員(特に直属の上司)に、期待できる効果と考えられるリスク、リスク回避のための方法の説明及び理解
等をしておく必要があります。
そして大切なのは、
研修やセミナー等の内容を盲信して、よく考えもしないで現場で行おうとしない
これに尽きます。
講師の話す事は説得力があるので、そういった考えに陥りやすいです。
学んだものを現場に取り入れるための
事業所の環境(スペースや物品など)
職員のスキルはあるのか、
対象となりそうな利用者はいるのか、
現在の人員で取り組める内容なのか等。
あと、学んできた当人だけがその熱い想いから、
一人で突っ走らない事。
それらを注意したうえで、楽しく学んでいきましょう。