利用者への対応で困った事例があったり、
事故の対応の検討などで職員で話し合ったりしますよね。
そのあたりのモヤモヤを書きます。
通常、そういったものに対しては、
直属の上司、必要時は更に他の職種であったり、
他の分野の領域であればその専門職に意見を求めたりすると思います。
ここで困るのが、それらの人の中に、
ダメ出し
しかしない人がいるということです。
単なる思いつきではなく、その日いる職員で話し合って出た案なのに、
「でもそれは…」
なんて言われたりするのです。
言われた側は、どこが問題なのかも言われないものだから、更に考え悩み、
時間だけが過ぎていく
ことにつながります。
そうなると、利用者のための対応とならず、
上司受け、他職種受けするもの
を考えるようになります。
もはや何のためにやっているのかわかりませんね。
たまに案を出したと思えば、
現場の状況を顧みないようなもので、一時的ならまだしも長期の対応が難しかったりします。
いわゆる「キラキラ系」だったりしますね。
それもメモでのやりとりで。
特に、現場にあまり入らなかったり、他の職種(介護現場が介護職員に比べわからない)
にそういう傾向があります。
向こうにも言い分はあるでしょう。
「指示待ちでなく、自分達で考えて動いてほしい」
とか。
言いたいことはわからないでもないですが、考えて出した案についてダメ出しだけするのはやめてほしいものです。
そういった人達に対し、私の考える問題解決方としては
- 内容がダメであれば、どの部分がどうダメなのか説明する。
- 問題解決方法について、ある程度の方向性や、重視する点などを定時する。
- 案を出すなら、それが現在の戦力や環境で可能なのか、無理をしてのやり方にならないのかを考える
- なるべく口頭でのやりとりをする。メモは要点をまとめるときなど必要に応じて
あたりでしょうか。
もちろん、現場の職員(指示を受ける側)も、
- 他の職種や上司がみてわかりやすい内容にまとめる。(特に普段の利用者の様子や職員の動きなどは毎日同じような流れが多く、そのために説明を省いたりするので)
- どういう部分に苦慮しているのかを説明できるようにする
これくらいはしておかなければなりません。
そうでないと丸投げと思われたり、
本当に指示待ちになってしまったりします。
こちらもしっかり理論武装していきましょう。
また、これは職員の指導にも同じことが言えます。
周りの先輩でいませんか?
具体的な指導もせず、ただ
「●●ができていない」
「●●の抜けがあった」
しか言わない人が。
何故できていなかったのか?
何故抜けてしまったのか?
これらを一緒に考えないのは、ただのダメ出しなだけであり、下手するとイジメに発展しかねません。
当人からすれば、
できなかった理由や原因もわからないのに、
ダメ出ししかされないのでは、改善のしようがありません。
そんなのは指導でも何でもありません。
それで、
「いくら言っても直らないんだよね」
なんて、よくそんな事が言えるよなと思います。
起こってしまったことに対し、
- あの時●●すればよかった
- 行動を予測しなければならなかった
- 様々な可能性を考えて
など、後からならいくらでも言えます。
じゃあ、実際にあなたがその場目に遭遇した時、
そこまで考えながら動けますか?
動けるのであれば、それを皆も行えるよう指導してください。
それが全体のレベルアップにつながります。
ダメ出しだけで終わらず、
一緒に考えてください。
利用者から見れば、誰であろうと事業所の職員です。
そこを忘れないでください。