闘え!介護職

介護施設での実体験、学んできた知識等を書いていきます。主に施設の介護職員向きです。現場での悩みや葛藤に対し色々な考え方や方法を提案するという形で闘っていきます。

エアマットは万能ではない

f:id:kaigobilly:20190620020206p:image

 

今日は介護現場でよく使われる

 

エアマット

 

についてです。

 

エアマットとはご存知の通り、

褥瘡のある人、そういったリスクのある人などに使われることが多いです。

 

それ自体は問題ないと思いますが、

ひとつ注意点。

 

エアマットは万能ではありません。

それによって皮膚トラブルが確実に治るとは限りません。

 

よく、「褥瘡ができた(できそう)だからエアマットにしよう」

 

という話を聞きます。

 

その原因が局所にかかる圧なら良いのですが、

 

栄養状態

皮膚の不潔(排泄など)

 

などが原因なこともあり、

マットレスは問題ないということもあります。

 

 

圧がかかっているかどうかは、臥床した際に

身体の下に手を入れることでおおよそ予測がつきます。

今は圧がわかるような機械もありますしね。

 

圧がかかっている部分が赤くなっているなどしたら要注意です。

 

ポジショニング設定し圧を分散させなければなりません。

 

そこではじめてマットレスの検討に入った方が良いと思います。

 

 

それにエアマットは、

身体の安定性に欠けるために身体に力、緊張が入りやすく拘縮を助長することがあります。

 

なので、エアマットにしただけで解決!

というわけではありません。

 

皮膚トラブルが改善しても身体の拘縮が進んでしまっては大変です。

 

介助もしづらくなりますしね。

 

エアマットに変える際は、そういったことも考え、

 

身体の力が自然に抜けて安楽な姿勢がとれるような臥床環境にしなければなりません。

 

 

何でもかんでもエアマットでなく、

皮膚トラブルができた分析をし、そこにアプローチするのが先ではないでしょうか。

 

 

身体の状態にあわせ、

適正な道具を

適正な目的で

適正な使用方法で使う。

 

 

色々な職種がいる業界ですので、

 

それぞれの専門性を活かし、

 

あらゆる角度から分析していきましょう。