闘え!介護職

介護施設での実体験、学んできた知識等を書いていきます。主に施設の介護職員向きです。現場での悩みや葛藤に対し色々な考え方や方法を提案するという形で闘っていきます。

夜中の排泄介助、するかしないか?

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施設や病院勤務の方だと、

夜中に排泄介助、体位交換があると思います。

 

今日はその必要性の有無について思ったことを書きます。

 

 

結論から言うと、

 

そこまで無理してしなくてもいいのでは?

 

です。

 

これだけだと誤解を招きかねないので解説します。

 

 

差は勿論ありますが施設だと大体、

 

体位交換は2時間おき、

排泄介助は3〜4時間おき

 

くらいでしょうか。

 

ということは、

 

その間隔で起こされるということですよね。

 

安眠を促すどころか不眠につながっています。

 

そりゃあ、

 

日中傾眠あり。

 

になりますよね。

 

身体にも良くない。

 

睡眠不足でイライラするかもしれないし、

認知症などであればそれが何かしらの行動に現れるかもしれません。

 

 

かといって、

 

夜間に体位交換も排泄介助も何もしないと、

  • 尿意で目が覚め寝れない
  • 排尿後の不快感、痒みなどで寝れない
  • 徐圧しないことによる身体の痛みで寝れない

 

など、こちらも身体に良くありません。

 

 

なので、私はこう思います。

 

体位交換はスモールシフト

排泄介助は夜中1回のみ

 

です。

 

まず、体位交換方法ですが、

体位交換時のクッションをマットレスの下に入れ、それを少しずらす。

または他の方法として、ビニール袋などを手に巻き、利用者の頭から踵までをなぞっていく。

 

こうすることで、体位交換時の

布団をめくり、クッションを外し、身体の向きを変え、クッションを当て直し、布団をかける

 

という作業が簡略化されつつ、利用者の刺激も低く抑えられます。

 

 

続いて排泄介助です。

 

我々も、寝ている時に尿意を感じると、

なかなか寝れないのではないでしょうか。

また、寝ながらの排尿もしにくいものです。

(切迫性・機能性失禁などを除く)

 

また、寝ながら排尿したとしても、

今度はその生暖かさ、不快感、尿を吸収したパットの重み、臀部の痒みなどで寝れないでしょう。

 

それに、尿が皮膚に長時間触れていると皮膚トラブルを招きます。

いくら高吸収のパットでもこれは防げません。

 

なので、夜中は一回どこかのタイミングでパット交換をするなりトイレ誘導を行うなりして、

一度出すものを出し切ったほうが結果としてよく寝れると思います。

 

できれば、個々の排尿リズムを調べ、

一番排尿が多い時間帯に合わせて対応できれば良いと思います。

 

※褥瘡や皮膚トラブルのある人については勿論考慮する必要があります

 

 

 

以上が私の見解になります。

 

排泄・体位交換回数が多い方が良い介護というわけではないと思います。

 

特に体位交換は、間隔も角度も推奨されていたものと内容が変わってきています。

 

そういった情報を仕入れ、必要以上の介助は避け、

夜間の安眠を促すことも大事な介護職の役割だと思います。