仕事をしていると、
「●●さんの後排泄入ったら漏れていた」
「●●さんの後フロア入ると不穏になっている」
「●●さんていつも仕事が遅い」
などと、
直接言われたり間接的に言われたりした経験はないでしょうか?
私はあります。
正直、腹立ちますね(笑)
怠けているならともかく、
大抵はそうなった経緯があるのですから。
今日はそういった「人のミスへの指摘をする人」について書いていきます。
まず言いたいことは、
本当にその人のせいなのか?
ということです。
毎回毎回漏れているのか?
毎回毎回不穏になっているのか?
たまたまなのかもしれません。
排泄でいえば、
特に男性の排泄は陰茎の向きなどで漏れる漏れないは大きく変わってきます。
必ずしもその人のせいでない場合もあります。
次に仕事のスピード。
人間相手なので、
必ずしもスムーズに進むとは限らないし、
仕事の進め方も人により違います。
仕事が遅い理由は、
介助が丁寧だったり、
その人と重視するポイントが違っていたり、
利用者とのコミュニケーションを多めにとっている場合もあります。
それが、後々になって利用者が落ち着いて過ごしたり、クレームが少ないことにつながる場合もあります。
また、
ただ「仕事が遅い」とだけ言われても、
明らかにサボってるならともかく、
ほとんどの職員は、
頭の中で仕事の流れを組み立て、
その時できる力を最大限使って仕事をしているはずです。
(そうしないと終わらないからね…)
更に介護の仕事は、非常に多岐に渡ります。
自分の仕事の仕方が他より速いか遅いかなんて気にしてる暇もないし、
仕事のどの部分が人に比べてどれくらい遅くて、
後の業務にどれくらい影響を与えてるかまでを
言われなきゃわかりません。
ただ「遅い」と言うだけで、
「後は自分で考えろ」
では、答えにたどり着くまでに時間がかかるし、
その間の他の職員のストレスも解消しません。
だから指摘するなら、
具体的に教えろよっ!
と思います。
具体的に指摘してもらったうえで、
自分に足りないところを改善していくにはどうしたら良いかを考えるのはスキルアップにもつながると思います。
仕事中、特にユニットケアのような一人仕事では、
こちとらそこまで考えて仕事をしているのです。
それを頭ごなしに、
しかも具体的な理由やポイントも言わずにただ表面的な指摘だけを言われれば面白くないですね。
中には、「自分の介護を否定された」と思う場合もあるでしょう。
そう思ってしまうと、
チームワークの乱れにつながりますね。
かといって、
何も指摘をしないのもこれまた問題です。
特にユニットケアのような一人仕事の場だと、
自分の仕事ぶりを客観的に見る場がないため、
実は未熟な介護技術だったり、
無意識に不適切な対応をとっている場合があります。
これは教えてもらわないと気付くのは難しいでしょう。
特に経験が長く、ある程度自分のスタイルが固まっているような場合は。
良くも悪くも「自分流」が染み付いている場合があります。
なので、人のことを指摘する前に、
毎回そうなのか
発生前の様子はどうなのか
その人にとっての理由はあるのか
それは介助のどの部分で、そのせいで何がどれくらい影響されているのか
くらいは調べてください。
一緒に行動して、明らかに利用者に負担がかかっている介助をしているなど、
経緯や内容がわかればその場で話してもいいと思います。
後になってその場面だけを切り取って話すからこじれるのです。
後になって指摘したいなら、役職に相談して役職から話してもらうほうが良いでしょう。
言われる側も冷静に話ができます。
いちばんやってはいけないのが、
頭ごなしに否定して、自分のやり方を押し付ける言い方です。
「あなたのやり方は絶対正しいのかよ?」
と思います。
理路整然と指摘するならまだしも、大抵そういう人は感情的に話してくるのでまともな話し合いになりません。
そうならないためにも、役職などの第三者に話してもらったほうがよいでしょう。
また中には、
相手のミスを探してネチネチと言ってくるような人もいます。
こういう人は、
相手のミスを見つけて自分が優位に立っている
自分の方が仕事ができると思い込む
ような考えの人です。
その人たちに言います。
まやかしです。
そんな暇があったら本の一冊でも読んだほうがよほどためになります。
人のことを観察するより利用者の観察をしてください。
仕事の目的は何なのか考え、お互い気持ちの良い職場にしていきましょう。