よく申し送りなどで、
「食事(水分)量が少ないから注意して下さい」
「掃除や物品の補充忘れがあるので注意して下さい」
「記録が薄いので改善してください」
等の話題がでるかと思います。
こういった話を聞くたびに思うのですが、
これだけで注意喚起ができて改善できると思いますか?
食事や水分に関しては、
そもそもどうして少ないのか?
(特に今の時期は)
味なのか
見た目なのか
認識ができてないのか、
介助方法なのか
等、様々な背景があります。
補充などの雑務関係ならば、
どこかに忙しい場面があり滞ってしまうのか
個々の意識の問題なのか
マニュアルがわかりづらいのか
等。
記録ならば、
書き方がわからないのか
時間がとれないのか
記録の必要性がわからない(=優先順位が低い)のか
等。
何事においても、
何か理由があったり背景があったりします。
そこを知ろうとしないで、
注意しましょう
●●やってないじゃん!
などといくら言っても、進展はしないでしょう。
だって、原因がわからないのだから。
結果として事態は進展せず、
何もやってない
意識やスキルが低い
なんて思われたりします。
迷惑極まりないですね。
注意喚起するなら、
まず、
理由を調べるところからです。
時間はかかるかもしれませんが、
結果としてそれが解決への近道だったりもします。
そこがわからなければ取り組みようがなく、
毎日毎日申し送りで言ったり、
会議で上司が言ったところで、
話は進みません。
注意を促すだけでは改善は難しいのです。
急がば回れです。
こう考えると、
介護シーンは頭脳労働ですね。