外部研修や最近ではSNSなどで、介護現場の様々な事例や悩みなどを話したり、投稿したりする場面を多くみかけます。
それに対する注意点をまとめました。
様々な事例、困りごとなどに対し、
自分や自分の事業所の経験、体験を
「参考程度に」
伝えるのは良いかもしれませんが、
中には、
「●●しなきゃダメだ」
「●●であるべきだ」
などと、
自分の意見、思想を押し付けるかのような表現をしている人がいたりします。
自分と異なる意見を聞いても聴く耳をもたず、更に相手を納得、論破しようと、
更に勢いを強くしてきます。
時には見下してくる場合もあります。
こういう人たちは、時として相手や同業者を追い詰めます。
当人は、良かれと思って言っているのかもしれませんが、
よく考えてみてください。
利用者の状態も状況も異なり、
職場環境、勤務形態、人員、能力なども全て異なります。
立派な考えや理想を持つのは結構だし、
実際に自分のところではうまく事が進んだうえでの発言かもしれません。
しかし、
そういった個々の状況を無視し、意見や思想を押し付けるだけの言い方は、
話し合いでもアドバイスでも何でもありません。
場合によっては汚い言葉のひとつも浴びせたくなるかもしれません(笑)
特にインターネットの世界では、顔も名前も本当かどうかわからない分、感情的になりがちです。
相手が不快に思おうが、自分には関係ないですからね。
またこれは、
他の職種に意見される場面でも同じ事が言えます。
例えば、
相談員「●●さんトイレって言ってます」
介護「今さっき行きましたよ?」
相談員「でも、トイレって言ってますよ?誘導してください」
そして…
他の業務が回らなくなる、もしくは、他の人への対応が遅れる。
これは極端な例ですが、
現場の状況、普段の仕事の進め方を無視して、
正論を突きつけてきます。
はっきり言って面白くありません。
しかも、
正論だけに余計にたちが悪いです。
といっても、こういう例は仕方ないかもしれません。
職場で言えば、
他の部署の業務内容や時間のやりくり、優先順位はわからないし、
外部研修やSNSであれば、
相手の事業所の内情はわかりません。
反論されても、
言い訳と捉えてしまいかねない可能性もあります。
相手に悪気はないかもしれません。
なので、冒頭にも書きましたが、
自分の経験や体験をあくまでも、
参考程度に…
といったニュアンスで伝えた方が、
お互いの精神衛生上にも良いでしょう。
悩みや苦しみに対して、その現場に携わっていなかったり、部外者などから、
「そんなの簡単ですよ?勉強不足なんじゃないですか?」
などと見下されてるように言われたら、不快に思うのは当然だと思います。
そこまで言うなら事例の一つ二つ紹介したほうがよほど良いのではないでしょうか。
現場は違えど、同業者である以上、
仲間内での揉め事は避けたいものです。