会議などで、
利用者の対応や仕事の進め方などについて、
「●●するのはどうですか?」
「●●という案があります」
「こないだ研修(もしくは本やネットなど自分で学んだ知識)でこんなことを知ったんだけど、ここでやれそうじゃない?」
というような様々な提案があると思います。
それは仕事の効率化につながったり、
利用者に対しもっと良いケア、負担の少ないケア)につながることが期待できたり。
しかし、時には、(ほとんど?)
「でも人数が…」
「みんなができるとは限らないし」
「成功するとは限らないし」
「リスクがあるから…」
などと、
反対、否定的な話が返ってくることがあります。
客観的にみて、それが理にかなってるのであればいいのですが、
中には、
面倒くさい
一時的に仕事が増える
という気持ちが見え隠れしていることもあります。
そういう人たちの方が面倒くさいです(笑)
ところが、
同じ内容の意見や提案でも、
役職や発言力のある人(いい意味でも悪い意味でも)、看護や相談員、ケアマネなどの他の専門職が言った場合は、大した反対意見も出ずに話が進むことがあります。
そういう事例を沢山見てきて、その度にモヤモヤしていました。
お前らは人によって態度変えるんかい!
って。
これは、
好意的な人、声が大きい人(お局や老害とか(笑)権力がある人の意見は前向き(賛成)にとらえ、
あまり好きでない人や経験の浅い人や若手などの意見は否定的(反対)
にとりやすいのかなと思います。
それは結局、
意見の「内容」でなく「言う人」
によって決めているということで、
それは意見の内容を理解しているとはいえないでしょう。
「この人が言うなら大丈夫」
「この人はまだ経験浅いから大丈夫かなあ?」
みたいに。
提案者の好き嫌いや元々の印象(仕事ぶりなど)
によって捉え方が変わるなら、
いい意見を拾い損ねることにもつながりかねません。
それなら、
無記名で意見を募り、それについて会議などの公の場で議論したほうが良いでしょう。
意見を出す側も遠慮や忖度なく意見を出せるし、
出た意見全てを先行イメージなしで見ることができます。
会議などで事前に意見を集めておくのは、
スムーズな進行のためというのもありますが、
こういう側面もあると考えています。
人によって考えを変えるようなものであれば、
たとえある程度話がまとまったとしても、
それが周知されないかもしれないし、
何のためにその取り組みを行うのかわからず、
ただ機械的、事務的に行うことにもつながります。
対人援助職としては致命的です。
それを逆手にとって、
上司などを味方につけ、そこから発信してもらうという手もあります。
ただし客観的にみて確実に利用者・事業所にとってプラスになる意見で、
目的がハッキリしているもののみにしてください。
まあでも、言う人によって意見の判断がコロコロ変わるような所なんて、
普段の仕事ぶりも残念なんじゃないかと思いますが…