闘え!介護職

介護施設での実体験、学んできた知識等を書いていきます。主に施設の介護職員向きです。現場での悩みや葛藤に対し色々な考え方や方法を提案するという形で闘っていきます。

介護現場でのストレスに対する考え方

f:id:kaigobilly:20191101203641p:image

 

介護現場では、その特有のストレスがあります。

 

  • 利用者が声かけに応じてくれない
  • 忙しい時間のコールやセンサーのラッシュ
  • 尿や便が漏れての全身着替え
  • 訴えが細かい利用者
  • なかなか口を開けずに食事介助に時間がかかる利用者
  • 上記5点の対応で時間が押したが、それを職員のせいにしてくる人
  • 人の粗探しばかりしてくる人
  • 話を聞いてくれない人

等、例をあげたらキリがないです。

 

 

ひとつひとつ解説するとキリがないので、

対利用者編で考えようと思います。

 

ひとつ言っておきますが、

「これでストレスが劇的に改善!」

なんてのはありませんのでご了承ください。

 

 

あくまでも「ストレスに対する考え方」の話です。

 

 

 

今回は対利用者の場合に限定します。

対職員の場合だと色々な意味で大変なので(笑)

 

 

仕事をしていると、勤務時間も決まっているため、なるべくその時間内で終わるように自分の中で無意識に仕事を組み立てていると思います。

誰だってサービス残業はしたくないですからね。

 

で、

 

「●●におおよそ何分かかるな。じゃあ次に●●して大体●時くらいにはここまで終わるかな」

「●●は大体他の人が終わらせてるから、じゃあ次は●●の対応をしよう」

 

といった感じでイメージしていると思います。

 

これらが、

「自分のペースで仕事をする」

と私は考えています。

 

これがはじめに書いたようなイレギュラーな事態が起こると、それが崩れます。

自分のペースが乱れるわけですからね。

 

そうなる原因となった

 

声かけに応じてくれない利用者
忙しい時間のコールやセンサーのラッシュ
尿や便が漏れての全身着替え
訴えが細かい利用者
なかなか口を開けずに食事介助に時間がかかる利用者

 

などに対して、一瞬でも「イラッ」としてしまうわけです。

 

その感情が一瞬ならいいですが、

 

これを引きずってしまうと、

 

言葉使いや介助が雑になる

冷静に物事を考えられない

 

など、仕事の能率も下がります。

 

 

でもね、考えてみて下さい。

 

 

どういう感情を持とうが、

目の前で起きた事実は変えられないんです。

対応にかかる時間は一緒です。

 

それを前述したマイナス感情で仕事の能率が下がるのは勿体無いと思います。

 

 

だったら、一呼吸おくなりして気持ちを整えてから、

 

「この人は何でこういう行動を取ったんだろう」

 

と考えれば、後々の仕事へのヒントにもなるし、起こった事実に対してはそれ自体が情報となります。

 

 

人は感情に左右されやすいので、マイナス感情を持ってしまうと冷静に考えられるものも考えられなくなり、行動も感情的になります。

 

ひどい場合だと、そういった行動に利用者が影響され、更に落ち着かなくなる…といったこともあります。(体験者です)

 

 

私もこういう考え方にシフトしてからは、

利用者に対してイラッとすることはほぼなくなり、冷静に目の前の状況について考えられるようになりました。

 

イライラを我慢するんじゃなくて、

イライラを感じない、もしくは最小限になるように考えを変える。

もしくは感じたイライラは我慢しないけど、それはそれと割り切るようなイメージです。

 

 

イライラしてしまうと、人間関係にも影響されます。

あんまり思いたくないですが、お局と言われるような人は前述した「自分のペース」の意識が強すぎるから揉めるのかなーなんて思ったりします。

 

 

色々な病気、事情を抱えた人間を相手にする介護現場で働く以上、

これは異動しようが転職しようがついてまわる話です。

 

 

考え方ひとつでうまくいく場合もあります。

 

よほど職場がブラックなら話は別ですが、

転職は最後の切り札にとっておいたらどうでしょう。

 

 

 

〜今日の一枚〜

Uru 「モノクローム

f:id:kaigobilly:20191101212508j:image

 

透明感があって、「癒される」という表現が合う女性歌手。

施設や病院などで流しても良いかもしれません。

オリジナルも素敵ですが、カバーのセンスも秀逸です。

原曲イメージと違うけど、違和感はない。

オリジナルと思うほど。