介護現場は人手不足で、時間に追われていることが多いです。
できることなら業務の効率化をはかり、少しでも円滑に業務を進めたいところです。
ですが、効率化を図るあまり、本来やった方がいいことを省いたり、多少強引に業務を進めるのはどうかと思います。
例えば、
①オムツ交換・ベッドからの起き上がり、移乗・リネン交換時などで、
ベッドの高さを変えること。
②物を拾う時や利用者に靴を履いてもらう時などに、
きちんとしゃがむこと。
これらは省かない方がいいです。
なぜなら、
腰を痛めるから。
腰痛の原因は、こういった無理な姿勢を長期間行った場合にも起こります。
介護技術だけの話ではないです。
次に直接介助編。
①移乗時に立ちあがり〜移乗の行程を省き、
立たせながら車椅子(ベッド)に移す
②ベッド上で体の位置を上に上げる時、腕や足の位置を調整したりスライドシートを使ったりせず、
力任せに引きずる
これらも強引な介助のため、腰に負担がくるし、
利用者側も負担が大きいです。
本来、これらは省いてはならない行程ですが、
ついつい省いてしまいます。
時間がない・時間に追われているから。
でも、考えてみて下さい。
例にあげた事例はいずれも、
せいぜい秒単位の違いです。
ここを省いたところで大して時間は節約できません。
仮に複数人の対応だったとしても、10分15分くらいの話でしょう。
「15分は大きい!」という意見もあるかもしれません。
でも、その15分のために、
自分の健康を犠牲にする価値がありますか?
腰を壊せば仕事に支障が出る。医療費もかかる。
下手するとそれが長期間続きます。
仕事どころか日常生活に支障がでるかもしれません。
そういったリスクを背負ってまですることではないと思います。
長い目で見て、ハイリスクローリターンだと思うし、
そんな強引な介助をしていればケアの質も落ちます。
それと、
先にあげた事例、実際やっていると
ものすごく長い時間に感じます。(特に業務が押してる時は)
でも、実際はそんなに時間はたってないです。
好きなことや興味があることは時間が短く感じ、
少しでも嫌だったり負担に感じるものは時間が長く感じるでしょ?
(仕事の時間と休憩の時間の体感時間とか)
あの感覚です。
時間を気にするあまり、腰や肩を壊したりして仕事や生活に支障が出ては元も子もありません。
個人的には、利用者と関わる場面・行程は省かず、掃除などの雑務、記録の効率化を図るなどした方が良いと思います。
もしくは思い切って引き継ぐ。
10分15分の遅れなら、引き継いでもダメージは少ないでしょう。
自分の身体やケアの質が落ちるのよりよっぽどマシです。
どこを省いてどこに時間をかけるか。
自分の身体は自分で守りましょう。
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