私は人並みにはファッションに興味があるし、
それなりに服を買ったり髪をセットしたりはしています。
ただそれは、プライベートでの話。
仕事するのにキメキメでは行かないですよ。
仕事をする時は、仕事をしやすい格好をしたほうが能率も上がります。
特に介護業務は身体を使います。
仕事中は、
動きやすい服装
これに尽きます。
介護関係の一部の若い人や起業家?の中には、
目一杯のオシャレをして介護する方がいい
という考えを持っている人もいるみたいですが、
介護現場では何があるかわかりません。
ネックレスやイヤリングを引っ張られる、
指輪やネックレスで利用者の皮膚を傷付ける、
アクセサリーのパーツが介護業務の中で外れ、それを利用者が口にする、
そして時には急変した利用者の対応。
などなど。
あと、そんなに目一杯のオシャレをして仕事に行くと、
服が汚れたり擦れたりしないか、そっちが気になるでしょう。
食事の残渣物や排泄物、咳やクシャミの飛沫、決して綺麗とは言えない手で服を掴まれる…
仕事への注意力が低下します。
お気に入りの格好で仕事に行って、そういった事態に直面した時、自分の髪型やメイク、服を全く気にせずできますか?
ちなみに私は無理です。
職場へは仕事をしに来てるのです。
プライベートとのメリハリはつける必要があると思います。
服屋や美容師などならオシャレをして出勤するのもわかりますが、
少なくとも介護業界では、そこまでオシャレをする必要はないと思っています。
ましてや世代の違う高齢者です。
我々にとってはオシャレでも利用者の世代では見たこともないような格好に映るかもしれません。
(かつてのダメージジーンズとかギャルメイクのように)
そのため自分の主観による過度なオシャレはかえって不安感や不信感、不穏につながります。
認知症がある人には特にね。
自分たちの常識が通用しないという場合もあるのです。
髪型にしてもそうです。
(昔、目立とうとリーゼントで出勤したことがありましたが(笑))
身なりに無頓着でいるのとはまた違いますよ。
人相手、しかも世代が違い、考え方も違う高齢者が相手の介護業界です。
オシャレというよりは、
高齢者及びその家族などの相手に不快感を与えない髪型、化粧、服装、及びニオイのケア。
が必要だと思います。
制服がある事業所なら、服装を考える手間が省けるので、私は制服がある事業所のほうがいいです。
というか、就業規則で定められている服装でいればいいだけですが。
どんな仕事でも、その仕事にふさわしい服装があります。
身体を使う仕事なら特に。
オシャレした私服で大工できますか?
高所作業できますか?
動きづらいでしょ?
オシャレした私服の医者に診察されるのはどうですか?
白衣に比べて安心・信頼感は薄れないですか?
オシャレして見た目アピールじゃなくて、
その仕事にふさわしい格好で仕事をスタイリッシュにキメたほうがよっぽどオシャレでカッコいいと思います。
ちなみに介護現場で履く靴であれば、スケボー用の靴(スケシュー)を個人的に推します。
グリップが効くので、バタバタと動いたり、とっさに素早い行動が求められる介護現場でかなり使えます。