いつの間にか令和になりました。
介護シーンも事業所の環境や介助方法、介護用品。
そして介護に対する考え方なども介護保険開始時に比べ、様々なものが出てきています。
若い経営者や事業所も沢山出てきており、
まさに「VOICE OF A NEWGENERATION」です。(昔のoiバンドからとりました)
ちょっと横道にそれました。
で、
これらのいわゆる「最先端」と呼ばれるような考え方や介助方法などを掲げた事業所や講師、活動団体の一部に、
「自分達のやり方が最先端。今までのやり方は古い」
「まだ昔のやり方やってるの?」
というような発信をしている人たちがいます。
例えば、
「オムツはダメ」とか、「個浴(一般浴)で入浴すべし」とか。
移乗の仕方なんてのもありましたね。
それに看取りケアに対する考え方にもそういった場面がありました。
これらの中には、自分達の考え方を押し付けるように見えるような場面もありました。
はっきり言って面白くないですね。
最先端かどうかはさておき、自分達のやり方に自信を持ってるのは結構ですが、
何で周りを見下すような表現をするのでしょう?
自分達のやり方や環境、意識などで自分達のところが上手くいっていても、
他の事業所に丸々それは当てはまるとは限りません。
当然です。
利用者が違う。
職員が違う。
設備が違う。
地域が違う。
比較できるもんじゃないし、やり方や環境が古かろうが新しかろうが、
そこに優劣なんてつけれません。
前時代的と呼ばれる方法が利用者に合っていることもある。
近代的と呼ばれる方法が利用者に合っていることもある。
自分達のやり方の紹介程度に留めておけば良いのに、古いだの何だの、
そんなことを発信したりするもんだから反感買ったりするんです。
特にネットは。
顔が見えないから文章中心になるためなおさらです。
オムツにしろ入浴形態にしろ普段の利用者の過ごし方にしろ、
今目の前にいるその人の状態に合ったものや環境を提供すればいいんじゃないでしょうか。
どっちが良いとか悪いとかはないと思うし、
それは実際にその利用者に関わってる人以外はどうこう言える話じゃないです。
強いて言うなら利用者と職員双方への負担ができる限り少なくなる方法がベターなんじゃないかと思います。
看取りケアについては、事業所の考え方を押し付けるなんてのはもってのほかでしょう。
否定されれば一瞬でもムッと来るし、その相手や事業所のイメージも悪くなります。
特にプロフィールに事業所名載せてるSNS個人アカウント。
色んな意味で矢面に立つ分、色んな意見や時にはバッシングも受けるでしょう。
文句の一つも言いたくなる気持ちはわかりますが、だったらせめて事業所名は伏せといたほうがいいんじゃないでしょうか。
…余計なお世話でしょうかね。
でもこういったことって職場でもあるんです。
ほら、あるでしょう。
「前の施設はこうでした」
って言って今の職場のやり方を見下すような人。
あれ反感買いますよ。
「じゃあ前の施設戻れよ」
って思われてもしょうがないです。
ネットでも職場でも、
自分達と違うやり方や考え方を見下すんじゃなくて、
「私たちはこういった取り組みをしてます」
「参考までに、前の施設でもやってた●●という方法があります」
といった
くらいに留めておけば余計な火種を起こさなくて済むんじゃないでしょうか。
せっかくこれだけ設備や環境や考え方があるんだし。
他所のやり方や環境なんて自分達の事業所には何の関係もないわけで、それを古いだとか言うからこじれるんだと思います。
「ヨソはヨソ、ウチはウチ」
それでいいんじゃないですか?