闘え!介護職

介護施設での実体験、学んできた知識等を書いていきます。主に施設の介護職員向きです。現場での悩みや葛藤に対し色々な考え方や方法を提案するという形で闘っていきます。

利用者との関係作りを男女関係で考える

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私たちのような仕事ってよく、

 

利用者との関係作り・信頼関係が大事

 

と言われます。

 

 

対人援助職としてそれは当然だと思います。

 

 

じゃあ、

 

「関係作り」って何なの?

 

となった時、どう答えればいいか。

 

 

 

私が思うにこれは、

 

男女関係みたいなもの

 

だと思います。

 

 

利用者と恋愛関係になれっていうんじゃないですよ(笑)

 

 

男女関係って始めは、

 

お互いがどんな人かわからないですよね。

それを会話やデートなどを重ねるにつれ、徐々にお互いのことを知るようになります。

 

好みであったり、これ以上踏み込んではいけない部分、

何が楽しくて、何が不快なのか。

 

そうやってお互いを知り、配慮し合うようになり、楽しんだり、時にはぶつかったり。

 

 

その積み重ねが「関係性・信頼関係」なんだと思います。

 

 

 

これってそのまま、

 

利用者との関係作りに当てはまると思います。

 

 

初めて利用者と関わるとき、

お互いどんな人かわからない。

介助などでの力加減。

記録では拾えない「感情」。

 

利用者から見れば、

「どこまでお願いしていいのか」

「(第一印象から)優しそう・怖そう・大人しそう」

 

など。

 

 

お互いがお互いを知らなければ、不安感は増します。

 

おとなしい利用者であれば介助を遠慮しがちになり、

感情的な利用者であれば暴言や暴力なども考えられます。

 

認知症の人であればそれがそのままBPSDとして表れることも予想されます。

(記憶障害もあるので認知症は特に時間をかけていく必要があります。)

 

 

 

 

これらのことに対し、

 

「一発で上手くいく魔法のテクニック」

 

なんてのは存在しません。

 

 

交流を重ねてお互いを知り、不安感を徐々に取り除いていくしかないのです。

 

 

男女関係もそうでしょう?

 

「一発で惚れさせる魔法のテクニック」

 

なんてないでしょう。

 

 

 

それから、男女関係は、

 

「付き合えたから後は何でも良い」

 

わけじゃないですよね。

 

その関係性を維持する必要があります。

 

 

当然、幻滅させるような言動、行動を繰り返せば、振られます。

 

 

 

 

利用者との関係も似たようなものです。

 

不適切な対応、馴れ馴れしすぎる対応を繰り返せば、信頼関係は崩れます。

 

その職員に対してのみ拒否的な言動が出てきたり、

 

ひどい場合は苦情にも繋がります。

 

 

一度築いた関係性が失われる場合、余計に悪印象に見えやすいです。

 

 

 

 

こうして考えると、

 

利用者との関係作り・信頼作りをうまく行なっていくには、

 

日頃のコミュニケーションは当然として、

大人として最低限の礼節、

相手にとって不快な言動、行動をとらないこと。

 

これの積み重ねなのかなと思います。

 

 

そしてこれは男女関係にも当てはまりますね。

 

 

ということで、

皆様良いバレンタインを!