闘え!介護職

介護施設での実体験、学んできた知識等を書いていきます。主に施設の介護職員向きです。現場での悩みや葛藤に対し色々な考え方や方法を提案するという形で闘っていきます。

記録は電子化したほうが良い

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介護現場において、

 

記録や事務仕事は避けて通れません。

 

 

 

しかも、その記録、作業量はなかなかのものです。

 

 

以前、記録についての記事も書いていますが、↓

https://www.kaigobilly69.net/entry/2019/04/13/024642

 

 

ものすごく大変なんです。

上述した記事のように、気を使う必要がある。

 

 

ただダラダラと書けばいいってもんじゃないんです。

 

 

 

で、この記録や事務作業ですが、

事業所の中には、

 

全て手書き

 

の所もあります。

 

 

 

正直、勘弁してほしいです。

 

 

手書きは、

 

紙が増えて管理が大変

紙なので経年劣化がある

後で見返して確認しにくい

字によっては読みにくい

間違えた時に直すのが大変

平均値などを出す時にひとつひとつ確認して数えないといけない

そして何より時間がかかる

 

など。

個人的にはデメリットしか感じません。

 

 

 

これを、介護記録ソフト(ほのぼの等)

に入れ替えると、これらのデメリットはほぼ全て解決できます。

 

 

作業が圧倒的にラクになるし、データもとりやすい。

そして浮いた時間は他のことに使えます。

 

 

反面、

 

職員全体に周知させ、軌道に乗るまで時間がかかる

ソフトやネットワークなどの整備にかなりの金額がかかる

修正がしやすいということは、不正もしやすい

(虚偽記録や文章のコピー&貼り付けなど)

停電や災害の際は使えない場合がある

 

という懸念もあります。

 

 

「これらの懸念、特に大金をかけてまで、電子化にする必要性があるのか?」

 

というのを上層部は心配しているかもしれません。

 

 

 

私は手書きの事業所も電子化の事業所も経験しましたが、

 

いち職員としては、

 

電子化の方が絶対良いと思います。

 

 

冒頭で書いたデメリット部分がほぼ解決できるのもそうですが、

 

記録の一部分をまとめたり、

食事やバイタルなどを表にしたり、

文字検索機能で、特定の項目

(プランの実施状況や利用者の反応など)

だけを抜き出してデータをとったり、

それらをすぐ印刷して家族に渡したりもできます。

 

特に家族への説明は、こういう介護記録ソフトでわかりやすい書式のものを渡して説明したほうが、

家族の安心感にもつながります。

 

パソコンなので文字もキレイでみやすいし。

 

 

各数値を表にするのも、

その表やデータをもとに、アセスメントもしやすくなります。

 

いちいち一枚ずつ紙をひっくり返して、

欲しい情報をひとつずつ探して、

それを手動で計算に平均値を出して、

特記事項は別でまとめて…

 

なんてやってたら時間がいくらあっても足りません。

 

 

あと、たまに見かけるのが、

せっかく電子化にしたのに手書き文化が残ったままで、

 

手書きのチェック表や記録用紙などにいったん書いて、

それを記録ソフトに転記する

 

というもの。

 

電子化の意味がなく、

ただの二度手間です。

 

 

ただ、手書きだからダメっていうわけでもないんです。

 

全てを電子化した場合、

大規模災害などが起こった場合、その情報は全て使えなくなります。

 

電気も使えなければ当然ですよね。

 

 

 

なので、電子化にしたから大丈夫!

ということではないのです。

 

 

こういう時に備え、

 

利用者の情報(フェイスシートや直近のADLなど)

薬情報

 

などは、定期的に更新し印刷し、事務所などで保管しておくことをお勧めします。

 

これは実際に私が勤めていた事業所でやっていた対応です。

 

 

災害の時などは、

利用者の情報、特に既往歴や薬情報はかなり重要です。

 

これらがあることでスムーズに連携をとることができます。

 

 

 

デジタルもアナログもその特徴に応じた使い方をしていきたいものです。