介護業界へのマイナスイメージや決めつけ
私は仕事の調べ物や新しい知識・考え方を得るために本やネットを多用します。
が、特にネットで、
「介護職は●●だ」
「看護師は●●だ」
「相談員・ケアマネは●●だ」
「介護現場は●●だ」
「介護はオススメしない!他の仕事に転職した方がいい!」
というような主張・発信をたびたび目にします。
介護関係職のイメージ
そういった決めつけやイメージの内容としては、
低賃金・重労働・人間関係が悪い・サービス残業ばかり…
などが多かったです。
確かにそういう事業所もあるかもしれませんが、
それは別に介護業界に限ったことじゃないと思います。
他の仕事だって、不満なんて探せばいくらでも出てくるでしょう。
職場の数だけ事例も事情もあるだろうし。
自分の職場やおかれた状況が全てではない
冒頭に書いた意見・主張を見るたび思います。
何をもってそう判断できるんだと。
言いたい気持ちはよくわかりますが、
それって今自分がおかれた状況での話じゃないですか?
ハッキリとそうだと言い切れるんですか?
実際に見聞きした介護業界の実情
私はよく外部の研修などに行き、そこで他の事業所の人たちと交流をもったりしています。
給料や人間関係など、そりゃ話題になりますよ。
でも、
内容はバラバラです。
即退職届けを叩きつけたくなるようなブラックな事業所もあれば、
給料が良い、人間関係が良い、休みが取りやすい、柔軟な考えを持っているなど、
すぐにでも履歴書持って行きたいくらいの事業所もあります。
更に、職種によってこれらの部分も変わってきます。
ついでに言えば、ネットやSNSなどでも、事業所の待遇はバラバラでした。
介護業界の過大なマイナスイメージ
事業所により、職種により、立場により状況は違うのに、
「介護職は●●だ」
「看護師は●●だ」
「相談員・ケアマネは●●だ」
「介護現場は●●だ」
という「マイナス部分が多いという決めつけ」
の多いこと。
中には「介護職は頭が悪い」ていうトンデモ意見もありました。
どんな印象にしろ、
せめて「私が知っている事例では」くらいは付けたほうがいいんじゃないでしょうか?
マイナスイメージがもたらす懸念
介護業界を知らない人、
それこそこれから要介護認定を受けようとしているような人たちなどは、
こういう意見をそのまま鵜呑みにする可能性があります。
事実に基づいて確実にブラック(もしくはホワイト)の事業所だとわかったうえで、その事業所のみを抜粋して説明・紹介するならまだしも、
業界全体を一緒くたにして説明・発信なんかされたら、
介護業界に関わる前から(職員側・利用者側双方)
マイナスイメージがついてしまいます。
大げさかもしれませんが長期的にみると、
働き手も利用者も減るかもしれません。
介護業界のマイナスイメージや決めつけをする人たちへ
ここまで主張させてもらいましたが、
それでも業界全体を一緒くたにして物申したい人は、
そんなに介護業界から離れて欲しいんですかね?
それとも、不安や不満を煽って霊感商法みたいに何かを契約させたいんでしょうかね?
特に後者の場合、書き方が露骨です。
最前線で頑張っている介護関係者の叫びと全然違う。
現場(介護に限らず)での叫びならともかく、部外者が
介護業界にマイナスイメージを植え付け、
最前線で頑張っている介護関係者を煽るような真似はやめてほしいものです。
介護の世界が全て厳しいわけではない
介護業界に限らず、職員の不安や不満なんて大なり小なりある。
介護業界だけが突出して「大変な仕事」ではないと私は思っています。
あるとすれば、業界の問題ではなく、
「事業所の問題」
になるのではないでしょうか。
自分の職場がブラック(もしくはホワイト)だからといって、業界全部がそうとは限りませんよ。
どの仕事にもいえることですがね。