介護現場において、
申し送り
は、言うまでもなく大事なものですよね。
- 利用者の情報
- 利用者の体調
- 利用者の変化
- 直近の様子
- 注意点
- 対応変更の有無
など、業務前に必ず把握し、周知されていなくてはなりません。
そんな申し送りについての話です。
申し送りは事実を正確に伝えること
この申し送り、
送る側の情報収集不足や表現力の不足などがあると、
当然ながら正確な情報が伝わらず、
ミスやクレーム、重大事故等につながり、結果として事業所の質を落とすことにつながります。
主な申し送りのやり方と注意点
申し送りのやり方は、
- 口頭での読み上げ
- 専用のノートなどを活用
- パソコンで一括管理
等があります。
どれも長所短所あり、事業所の環境や雰囲気等によって合う合わないも決まってくるでしょう。
情報は多い方がいいですが、ダラダラとメモを読み上げるようなものだったり、ダラダラ長い文章では伝わるものも伝わりにくくなり、送られる側の頭にも入りにくくなります。
結果として情報の把握、共有が不十分になり、ケアの質が低下します。
ダラダラ長いと時間もかかりますしね。
伝える側は
わかりやすい表現で要点をまとめる
これを意識してください。
また、他の職種との会話など、何かの拍子で
自分だけが知っている情報
があることもあります。
こういう臨時で得た情報も全て共有しなければなりません。
中にはそれを共有せず、自分だけが知っていると優越感に浸ったり、他の職員にマウントを取る人がいますが、
ハッキリ言って不必要な摩擦を生むだけです。
チームで仕事をする以上、誰か一人が突出する方が仕事はうまく進みません。
マウントをとっているつもりが、
ただの自己満足です。
そういう人が勝手な対応を行い、何も知らない職員が尻拭いをする羽目になったりします。
冗談じゃないですよね。
なので、引き継がれた申し送りや自身が臨時で得た情報は、
めんどくさくてもきっちり伝えましょう。
そうすることでケアの底上げにもつながるでしょう。
申し送りは仕事の感想を発表する場ではない
これもよく見かけた光景ですが、
「●●さんが△△で大変で、それから□□で…」
といった、申し送りの場なのに自身の感想を延々と話してたり、
申し送り中なのに口を挟んできて、
「でもそれって●●だと思う〜」
などと自身の意見を語り出すことがあります。
申し送りは意見や思想を聞く場じゃありません。
限られた時間で申し送りをし、業務に入らなければならないのに、
こういうことが続くと時間もかかり、後の業務に影響します。
申し送りは「申し送る」場です。
言った言わないの水掛け論を防ぐために
介護現場において時々
言った言わない、
聞いた聞いてない
というのがあります。
こうなるとただの水掛け論です。
どっちも自分の意見が正しいと思ってるわけですからね。
証拠を出せば相手は納得するかもしれませんが、申し送り関係で証拠を常に集めて持ち歩くということも考えにくいです。
(そもそも個人情報です)
なので、そういうことは未然に防げるよう、
申し送りはなるべく
形に残るもの
がいいかと思います。
そして念のため、
メモ程度でいいので、そういった情報のやりとりでの主要な文言程度を個人的に記録しておくといいでしょう。
仕事をするうえで他の職員と情報のやりとりは膨大になるので手間といえば手間ですが、
伝達ミスを防ぐ
という名目で
不要な水掛け論に巻き込まれないため
と思えばいいでしょう(笑)
おわりに
申し送りは言ったり書いたりする内容や表現ひとつで相手の捉え方が変わります。
意図が伝わらなかったということにならないよう、気をつけていきたいですね。