普段仕事をしている中で、利用者へ様々な対応を行なっていると思います。
言葉かけひとつとっても千差万別。
介護現場はこういう場面別の対応が無数にあります。
ところで、そういった対応を決めたり検討する際、
何を基準にしてますか?
「なんとなく」ていう人もいるかもしれないし、
綿密にデータをとって提案する人もいるでしょう。
いずれにしても、検討ができる「引き出し(知識や経験)」をもってなければなりません。
こういった利用者の対応、対策を考えるときの注意点を人気ロールプレイングゲーム
「ファイナルファンタジー」
で例えてみようと思います。
状況に応じて対応を変える
例えばボス戦。
ファイアが効果がなければブリザド。ブリザドも効果がなければサンダー…といった具合に、色々と対応を変えてみると思います。
これを介護現場で当てはめてみると、
「●●」という声かけをしたけど利用者は理解できなかった。
暴力行為のある利用者に「▲▲」という声かけをしたけど表情ひとつ変わらなかった。
じゃあ、「■■」という声かけをしてみよう。
声かけじゃなくて筆談にしてみよう。
といった感じになります。
普段から大なり小なりこういう場面てあると思います。
様々な対応を試すときの注意点
対応を色々と変えて試してみるといっても、
闇雲にあれやこれやとやるというのはやめた方がいいです。
ある程度の方向性、例えばボス戦についてなら、
「魔法が効果的だから魔法中心で」
というように、大まかな方向性は事前にチームで決めておくことが大事です。
そうしないと、皆がそれぞれの主観や感情で動き、
なんとなく「ポーション(回復アイテム)」を使ってみたり、
「ぜになげ」を使ってみたり、
「しょうかん」を使ってみたりと、収拾がつかないどころか、ボス戦で例えるなら敵のHPを回復させたり(利用者にとって悪影響を与えること)にもなりかねません。
介護現場で当てはめるなら、
声かけ中心にするのか、
筆談や図などで視覚によるアプローチにするのか…
などといった感じで、ある程度の方向性を決めておく必要があります。
個々の主観でバラバラに動いてはならない
一人一人が勝手に動くということは、パーティ(チーム・部署)のMPを考えず、好き勝手に魔法や技を使いまくるということにもなります。
そうすると当然MPは尽きますね。その後の戦闘は、考えるまでもないでしょう。
これは介護現場で言うと「キャパオーバー」です。
1人の利用者に時間をかけすぎて、他の利用者の対応がおざなりになる…といった感じです。
理由や根拠のない単独行動はチームに迷惑をかけます。
時々ネットなどで話題になる「キラキラ介護」というのは、パーティのMPや道具を計画的に使わず、特定のところに勝手に集中して使い込む。
こういった単独プレイをするからなんじゃないかなと思います。
様々な対応を考えつくだけの知識をつける
そもそもまほうや技は、それを使うための「レベル」がなければ使えません。
ファイアも覚えてないのにファイガを使おうとしたり、メテオやフレアを使おうとしても使えません。
これも介護現場で例えると、
「知識・経験・根拠(記録に基づくデータなど)」
となります。
だからこそ、今のチームのレベルで何をどこまでできるのかを把握・共有し、
そのうえでチームである程度の対応の方向性を決めておくことが大事です。
そのうえでひとつひとつ対応を試していく。
勿論記録、観察は必須です。
おわりに
色々やるのは結構だけど、その前に準備をしっかりしないとパーティ(職場)は壊滅しますよ。
振り回されるのは利用者です。
最後に、私の推しファイナルファンタジーを紹介します。
どれも戦略を考える場面があるので、介護現場に当てはめてみると色々と考えさせられることがあるかもしれません。
ゲームって案外実生活に役立つことがあるんですよ。
①ファイナルファンタジー10/10-2(Switch)
②ファイナルファンタジー5アドバンス(DS)
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