闘え!介護職

介護施設での実体験、学んできた知識等を書いていきます。主に施設の介護職員向きです。現場での悩みや葛藤に対し色々な考え方や方法を提案するという形で闘っていきます。

介護現場におけるリーダー・役職に求める能力と役割

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皆さんの施設のリーダー・役職ってどんな人でしょうか。

 

自分で何でもやっちゃうタイプでしょうか。

それとも部下に丸投げするタイプでしょうか。

はたまた的確な指示を出しチームをうまくまとめる旗振りでしょうか。

 

色々なタイプのリーダーがいると思うし、

リーダーに対して色々と思うところもあるかもしれません。

 

そんな

「リーダー・役職」

に求めたい役割について、自身の経験や反省なども踏まえて書いていきます。

 

 

リーダー・役職の動きと役割

個人的には介護技術が一般職より多少劣っていても、仕事をこなせるくらいのレベルであれば構わないと思っています。

 

というのは、介護技術がリーダーに求められるのではなく、マネジメントの方が重要だから。

役割が違うのです。

 

ただ、その「役割」をこなすうえで、一般職以上の知識や気付きは必要ですけどね。

 

リーダーに欲しい能力

職場の理念に従い、利用者一人一人にどういうケアを提供し、どういう方向性に持っていくかを明確にする力。

 

つまりは、

利用者のニーズを掴む力(観察力)

中立的な視点

意見をまとめる力

発信・表現力

 

これらが必要になってきます。


そして考え方の違うそれぞれの介護職員の意見をまとめ、職場の理念、利用者のニーズに沿うよう落とし所をつける。
これがリーダーの役割だと思っています。


「波風立てないように」

とか、

「声の大きい人に流される」のではダメです。

 

ダメなリーダー

直球な表現ですが、リーダーがダメなところは部下、そしてチームもダメになります。

 

ワンマン気質なリーダーであれば部下はリーダーの顔色を伺って本来の力を発揮できないし、

指示も出さず部下に丸投げのリーダーなら部下は好き勝手に動いてケアの統一性が図れなくなります。

人(特にお局)の顔色を伺うようなリーダーはそもそも信頼されなく、形だけの脆いチームとなり、いざという時に責任のなすりつけ合いになるでしょう。

 

いずれにしても利用者の生活、職員の仕事環境に良いとはいえません。

 

ちなみに私は他の職員の負担を減らすことに頭がいきすぎて、自分で仕事を抱え込みすぎた結果体調を崩したことがあります…

 

リーダーを育成する必要がある

私の経験上での話になりますが、

リーダーになる場合、現場の介護力を買われてリーダーに抜擢されるケースがほとんどでした。

 

そして、「リーダーだから」とあとは丸投げ。

 

それだととまどうばかりか、先に挙げた「ダメなリーダー」になる可能性もあります。

だって意識はまだ「イチ介護職」だから。

 

リーダーの役割と責任を明確にし、何が必要かをきちんと教える人が必要です。

新人だけを育成すればいいわけじゃないんです。

 

育成プログラムを作り、指導していく必要があります。

もちろん評価、振り返り、フォローは必須です。

 

職員育成を

「新人」「中堅」「リーダー」

などと、コース別にするというイメージです。

 

おわりに

イチ介護職としての現場の介護力とリーダーとしてのチームマネジメント能力は別です。

求められるものが違います。

介護技術がある人が必ずしもリーダーにふさわしいというわけでもないです。

 

リーダーが成長すればその部下も成長し、事業所全体のレベルの底上げになります。

 

教育、育成にもっと時間をつかってほしいもんです。