お久しぶりです。元日の地震を心配して下さりありがとうございます。
損壊した建物はまだいくつもありますが、生活自体はほぼ通常通りに戻っています。
さて、今回のブログです。
あまり個別具体的なものをブログにはしないのですが、どうしても引っかかるので書くことにします。
精神疾患はモンスター社員
差別感満載の言葉ですが、これは実際にX(旧Twitter)で福祉関係の会社を経営する経営者が発した言葉です。
採用の時にモンスター社員を見抜くポイント…だったでしょうか。
いくつかある項目の中にこの言葉がありました。
「現在、過去に精神疾患を持っている、又はあった人」
と。
言葉どおり見れば、
「現在、過去に精神疾患を持っている、又はあった人はモンスター社員疑い」
ということになります。
書き言葉なので話し手と受け手の捉え方の違いもあるかもしれませんが、それを差し引いても福祉関係の経営者が発信することではないと思います。
病気を持つ人が受けるショック
私は身体、精神共に何か病気を持っているわけではないので予測になるかもしれませんが、
(そもそも医者に行ってませんが…)
こうした言葉を福祉関係の経営者に言われていると知ったら、そのショックは大きいのではと思います。
福祉という特性上、身体や心に何らかの病気や障がい、又は加齢などで日常生活に支障が出ている人の支援をするのが仕事のはずです。
それは「精神疾患を持っている(いた)」人も対象になるはずです。
支援をするための機関のトップがあのような発言をするということは、福祉に見放されたと思う人もいるのではと思います。
そのショックは計り知れないでしょう。
病気は人それぞれ
精神疾患に関わらず、病気だろうが障がいだろうが身体や心の状態は人それぞれです。
全部が全部に危険行動があるわけじゃないし、過去のことなら尚更気にしなくてもいいのではと思います。
仮に精神疾患の既往があったり今も治療中なのであれば、
今の状態を聞いたりして、その人が何をどこまでできるかとか、配慮して欲しい点とか、
そうしたことを擦り合わせていくのが面接なのではないでしょうか。
それを精神疾患と一括りにして、モンスター呼ばわりして全てを門前払いともとれる姿勢をとるのは福祉に関わるのなら尚更ダメではないでしょうか。
「福祉業界ってこんな人達ばかりなの…?」
と世間に思われかねません。
確かに人様の会社だし、社風に口を出すのは余計なお世話かもしれませんが、
SNSが炎上気味なのを見ると、まあそうだろうなと思います。
採用側の考え
私は経営者ではありませんが、採用に関わることもあります。
精神疾患を持っている人、持っていた人の採用に携わったこともあります。
今でも元気に働いてくれてる人もいるし、医療サポートを受けながら仕事を続けてくれている人もいます。
確かに採用側としては、
長く働けて、会社の方針についてきてくれて、健康で色々な仕事をまかせることができ、勤務の融通もきく人で、急に休まなくて、周りの職員とうまくやっていける人を求めるでしょう。
その気持ちはわかります。
もしかしたら急に休むかもしれない。
もしかしたら何かトラブルを起こすかもしれない。
同じ給料を払うのに仕事に制約があるかもしれない。
そんなことを一瞬でも思ってしまうのではないでしょうか。
だって、雇って給料を払う以上はそれなりの働きをしてほしいから。
でもそれはわざわざ不特定多数の人が見る場で言うことではないです。
採用と病気は別
ここからは私の話になりますが、
精神疾患があろうとなかろうと、入職希望なら会って面接します。
あくまでも選考基準は選考基準。会社の規定に則って行います。病気を理由に弾いたりはしません。
採用と病気は別です。
強いて言うなら働き続けられる気力体力があるかとか、
病気について配慮してほしいことがあるかとか、その辺りの確認くらいです。
おわりに
病気というだけで弾かれるなら、世の中の病気を持ってる人は働けなくなります。
福祉という特性上、どの会社もあれだけ耳障りのいい言葉を発しているのに、一部とはいえ精神疾患持ちの人を一括りにモンスター社員の疑いをかけて警戒するのは、福祉とはかけ離れている考えだと思います。
だから面接に来る人は病気を隠さず、胸を張って教えて下さい。
配慮できるところはします。
福祉業界の全てが精神疾患に対して無理解とは、どうか思わないで下さい。
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