今日は仕事における個人情報の取り扱いについてです。
ご存知のように我々には「守秘義務」というものがあります。
「そんなの当たり前」と思う方も多いと思います。
じゃあこういう経験はありませんか?
・職員同士で遊びに行ったり食事に行ったりした際、利用者の話題が出る
・飲み会で利用者の話題が出る。時にはモノマネで盛り上がる
・利用者に関する話がLINEなどでやりとりされている
等。
いかがでしょう?
身に覚えのある方もいるのではないでしょうか。
職場を一歩でも出れば、そこでした仕事の話は外部に漏れる可能性があります。
それこそ、どこに関係者がいるかわかりません。
たまたま入った飲食店のスタッフが利用者の家族だったという場合もあります。
また、個人が特定されないにしても、こういった話題というのは、福祉関係の人たちだとわかってしまいます。
「外でこんなこと話している」と周りの人は思うでしょう。
そうなれば福祉業界の信頼は落ちますよね。
確かに食事や飲み会で盛り上がるのは利用者の話かもしれません。
共通の話題なので共感されやすいので話す側も気持ちのいいものかもしれません。
しかし、一時の満足感に対して自身や職場に対するリスクの方が大きいです。
時には愚痴のひとつもこぼしたくなる時もあるとは思いますが、せめて上司の愚痴にとどめておいてください(笑)
また、インターネットの発展により、簡単に連絡事項を共有することができます。
全部が全部、会社から携帯を貸与されているわけもなく、個々の携帯への連絡にLINEなどを使っている人も多いかもしれません。
便利ですしね。
これも注意です。
会議の連絡等ならまだわからないでもないですが、
個人の対応などのやりとりをLINEでやりとりするということは、そのLINEが入っているスマホを持ち歩くということから、個人情報を持ち歩いてるということになります。
勤務外の人に仕事の話をLINEするのもどうかと思いますが、そもそも大抵そういった連絡は出勤時にしても十分間に合います。
よほどの緊急事態なら電話をすればいいのです。
もうひとつ忘れてならないのが、各種SNSの使用です。
多くの人の情報交換もでき、上手く使えば勉強になるのですが、個人情報や会社が特定できるような書き込みをしてしまうと、過去の書き込みなどから推察され、個人情報が特定、拡散されてしまいます。
ユーザーの中にはそういった「特定」に長けてる人も多いです。
一度投稿したものは、転載などで半永久的に残ります。
「バイトテロ」などは代表的な例ですね。
ストレス発散のためにやったとしても、その代償は大きいです。
また、逆にそういう人に絡まれてしまった場合、何を返しても相手は喜ぶだけなので、一切無視してブロック、通報しましょう。
個人情報の漏洩もそうですが、何個もアカウントを使って特定のユーザーに嫌がらせをしたり、煽ったりする行為は、福祉業界全体のイメージを悪くします。
(プロフィールに「介護」「福祉」と書いていたり、過去の書き込みから福祉関係とわかるような人でそういったことをする人がいるので)
ストレス発散なら他の方法でお願いします。そんな方法でのストレス発散は所詮一時のものです。
これらの行動は会社や福祉業界のイメージを悪くし、巡り巡って自分や同業者に返ってきます。
そのせいで制度が改悪される可能性もあるのです。
軽い気持ちで行ったことが多くの人に迷惑をかけます。
気を引き締めていきましょう。