闘え!介護職

介護施設での実体験、学んできた知識等を書いていきます。主に施設の介護職員向きです。現場での悩みや葛藤に対し色々な考え方や方法を提案するという形で闘っていきます。

廊下(フロア)は走らない

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フロアでの勤務や夜勤中に、

 

急に利用者が立ち上がった(歩いていた)

センサーが鳴って利用者が起き上がろうとしていた

 

というケースがあると思います。

 

 

この時、職員によっては、

 

「●●さーん!!」

「座ってー!

 

と大声で叫んだり、その利用者のもとへ全力疾走する人、

 

「●●さん立ってる!!」

「センサー鳴ってる!!」

 

と、これまた大声で他の職員に言ったりする人が時々います。

 

もちろんケースは様々で、

建物の構造上走らざるをえなかったりなど、

本当にそうしなければ転倒などの危険がある場合もあります。

 

しかし、

 

正確な状況判断、利用者の状態の理解なく、

むやみにそういった言動、行動があると、

 

利用者本人はビックリしたり、人によっては興奮したり不安になったりするかもしれません。

本人からすれば立っただけで職員が血相変えてこっちに向かってくればそりゃ驚きますよね。

「何もしてないのに何で怒ってるんだ!」って。

 

また、他の利用者も、そんな光景を目の当たりにしたら不安になるかもしれません。

 

勤めていた施設で実際に利用者から、

「ここは勝手にどっか行こうとすると職員に怒られる」

 

と言われたことがありました。

 

状況によっては仕方ない場合もありますけどね…

 

 

では職員からみた場合はどうでしょう。

 

「●●さん立ってる!!」

「●●さんセンサー鳴ってるよ!!」

 

などと、物凄い剣幕で言ってくる職員はいませんか?

 

正直、

「わかってるよ!!」

 

て思います。

 

すぐ対応できるならとっくにしています。

(中には、知ってて対応せず、他の人にやらせようとする人もいますが…)

 

 

というか、

 

その利用者は本当にすぐ走って行かないと危ないような人なのか?

 

と私は思います。

 

立ち上がり、立位保持は安定しているか?

何かに掴まっていれば安定しているのではないか?

 

と思うのです。

 

それと、

 

この人は何をしようとしているのだろう?

ですね。

 

だから、自分の時は、

しばらく様子を見て、本当にすぐ駆けつけなければならないのかどうかを見極めます。

もちろん、何かあった時のフォロー体制も整えたうえで。

 

そのうえで、急がなくても大丈夫と思えた際は、

(必要に応じ筋力評価などを依頼したりします)

 

走ったり大声を出したりせず、表情も変えず

(焦ったようなそぶりを出さず)

自然に声をかけます。

せいぜい早歩き程度です。

 

本人、周りの利用者への配慮です。

 

 

そもそも、必要ないのに大声を出したり利用者の生活エリアをダッシュする理由がないし、

利用者からすれば不自然です。

 

 

個々のケースにより違いはありますが、

利用者の筋力、立ち上がる周期などを細かく見て予想だてていくと、

 

案外すぐにダッシュしなくても大丈夫な場合があります。

 

慣れると音をあまりたてずに早歩きもできます(笑)

 

急な立ち上がりやセンサーなどに翻弄されているような場合は、

 

一度じっくり観察してみてはいかがでしょうか。