介護現場において、
「決まりごと」
は数多くあると思います。
介助方法、声かけ、その他諸々…
介助方法に限らず決まりを明確にしていないと、皆が好き勝手にバラバラなことをやり出す可能性があり、利用者にも職場環境的にも良くありません。
じゃあ、そもそもその「決まりごと」は正しいのか?
決まりだとただ盲信してないか?
そんなことを書いていきます。
決まりごとだからと盲信していないか?
「決まっている介助方法通りにしなければならない」
わかりますよそれは。ここがしっかりしていないと皆がバラバラなことをやり出し、
結果として利用者に不利益、職場のモラルの低下につながる可能性もあるし。
今やっている介助や対応の「理由」を考えたことがあるか?
そういった「決まっている介助方法」が、本当に適切なのか考えたことがありますか?
利用者の状態に合っているのか考えたことがありますか?
そこの疑問は持ち続ける必要があると思います。
「なぜ」その介助・対応が必要なのか。
「どういう目的」でその介助・対応が必要なのか。
振り返り、すなわち評価が必要なのです。
目的あってこその方法です。それがなければ、評価なんてできず、ケアプランの目的も不明確になります。
そうなると、何のための介護保険施設なんだと思われてもおかしくありません。
流されるままにやっていては良くないのです。
利用者のニーズを汲み取る努力を
目の前の利用者は、どういったニーズをもっているのか。
ニーズを満たし、その人がしたいであろう生活を送るためには何がネックとなり、それに対しどうアプローチが必要なのか。
これは「ケアプラン」にあります。
(そのケアプランがちゃんと立てられていないこともあるけど…)
ニーズと目標さえ把握していれば、そこに行き着くための方向性はある程度固まります。
結果として根拠のない個人プレーに走ることも少なくなるでしょう。
目の前の姿を見ただけで簡単に判断、決めつけをせず、
一度立ち止まって考える必要があります。
ここが理解できていなければ、状態の変化に対し適切な対応もできないでしょう。
利用者ニーズと介護側の想いとがどんどんズレていってしまいます。
そういったことを把握したうえで「決まりごと」を定める必要があります。
介護に必要な「振り返り」
決まり事だと盲信し、介助の理由も何も考えずにその介助を続けるようなことをせず、
疑問に思ったことはメモでも何でもいいのでまとめて、会議にあげるなりする必要があると思います。
毎月のモニタリングに記載してもいいでしょう。
こうすることで感覚の麻痺を防ぐことにもなります。
ついでに言うと、
「何言ってるの?この人は●●する決まりなの!」
て言ってくるような職員に対する牽制にもなります(笑)
おわりに
何気なくやっている介助・対応にそれぞれ意味があったり、
逆に利用者の状態やニーズに適してない対応を続けていってることもあります。
常に疑問を持ち、振り返っていく必要があると思います。
それが感覚の麻痺を防ぎ、マンネリを防ぎ、チームのレベルアップにもつながります。
(給料もアップしてほしいですね!)