私はパンクに出会って20年ほど。
ファッションから考え方まで大きな影響を受け、現在に至ります。
介護の仕事についている現在、その考えをベースに社会人としての立ち回りを絡め、仕事に活かすことができています。
一見、介護の仕事とパンクは相反するものじゃないか?というイメージがあるかもしれませんが、そうでもないんです。
自分のことで恐縮ですが、紹介します。
現在の常識や暗黙のルールに対して疑問を持つようになった
パンクの特徴的な考えの例として、
反権威主義・不服従・反差別・直接行動
などがあります。
既存のシステム、権力などに対して従順にならず、おかしいと思ったことは言葉や行動に出す。
ひとつ誤解しないで欲しいのは、何でもかんでもヤダヤダと言ってるわけではないということです。
気づきや疑問を声に出すようになった
仕事をしていると、色んな場面で
「これって何かおかしくないか?」
と思う場面があります。
利用者への言葉づかい、
非効率な業務、
無理な移乗や食事介助、
お局の存在、
ワンマン上司など。
そしてそれらを「そういうものだよ」とする風潮。
あと、「高齢者は民謡や童謡を聴くもの」
なんて決めつけもありましたね。
何をもってそう言ってるんだと。
そのことについて書いたものもあります↓
こういった疑問に対し、
右へ倣えとかイエスマンになるとか、
そういう考えは嫌いなのです。
ただ従順になるのではなくて、疑問に思えば言葉に出す。
もちろん、ただ感情的に文句を言うのではありません。
それじゃ社会で相手にされなくなりますからね。
文句ではなく意見・提案をする
感情的な文句ではなく、現在の職場環境や介助方法などの問題点を紙などにまとめて上に提案しました。
そしてそれに対し有効と思われる案、
それを誰がいつどのようにやるか、
リスク管理やフォロー等はどうするかなどをまとめて。
どんなに理不尽だと思っても、
今、決められていることは異論があっても従ったうえでの提案です。
社会人としての筋はきっちり通したうえで話しをします。
直属の上司をすっ飛ばしていきなり管理者に話したりなんかしません。
なので基本的に直属の上司か、もしくは会議の場で言うようにしています。
知識や技術の習得
大げさですが、「組織と闘う」ためには、こちらも武器が必要です。
その「武器」を得るために知識や技術の習得につとめ、研修などにも参加していました。
きちんと根拠のある対案を提示したいので。
感情的に文句言うだけじゃ何の説得力もないのです。
おわりに
パンクにどっぷり浸かってなければ、今ごろは与えられた仕事を淡々とこなし、組織の歯車となっていくことに気づきもしなかったでしょう。
疑問点があっても提案もせず、「こういうものなんだ」と思いながら。
別に何もアクションを起こさず過ごしててもいいんですけど、
納得いかないことに従いたくはないので。
ましてや人相手、しかも要介護者という身体も気も使う必要があればなおさら。
そりゃあ文句を言ってきたり陰口を言ってる人たちも出てくるし、干されたこともあります。
でも、不適切な介護はしたくないのでね。
おかしいと思うことには声をあげる。
その根拠となる知識や技術の習得。
それが結果として仕事の役に立っています。
こういう考え方、パンクの世界に入ってから変わりません。
理不尽な圧力や権力には屈しない。
私は介護職として、介護職なりに闘っていく。