闘え!介護職

介護施設での実体験、学んできた知識等を書いていきます。主に施設の介護職員向きです。現場での悩みや葛藤に対し色々な考え方や方法を提案するという形で闘っていきます。

言い方がキツい職員

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介護の現場にひとりふたりはほぼ必ず、

やたらと言い方がキツい職員がいます。

 

「そこまで言う必要ある?」

「なんでそんな言い方するの?」

ていう人たちです。

 

何なんでしょうねあれ。

 

そんな「言い方のキツイ人たち」について考察してみました。

 

 

言い方がキツい職員とは

人のミスやちょっとした業務の抜けなどを声を荒げて注意するような人です。

それも、

「ちょっと●●さん!▲▲さんの布団乱れてるよ!」

とか、

「トイレが汚れてる!」

とか、

「何でトイレ誘導してないの?」

とか、

「何でこれくらいの人数しか起こしてないの?」

とか。

 

「いやそんなの気づいたら直せばいいじゃん」

くらいのものを、

親の仇かっていうくらいギャーギャーと騒ぎたててきます。

 

そもそも、普通の口調で言えないの?って思います。

何故いちいち威圧的になる?

 

キツイ言い方をする人の心理

相手のことを否定するだけなのも何の解決にもつながらないので、

私なりに彼ら彼女らの心理を予測してみました。

ついついキツく言いたくなってしまうケース、

相手を下に見てるから口調がキツくなるケース、

無意識のうちにストレスを発散してるケース…

 

おおまかにはそんなところなのかなと思いました。

詳しく分析してみます。

 

相手が同じミスを繰り返している

何度注意しても同じミスを繰り返す人って少なからずいると思います。

 

自分はちゃんと説明したのに改善されない

この人はやる気がない・意識が低い

 

と無意識に決めつけてるのかなと思います。

 

確かに、同じことを何度も言うのに改善されないのは正直イライラします。

 

でもだからといってキツく言っていい理由にはなりません。

 

言われる側にも言い分があるでしょう。

 

説明の仕方が下手だった。

自分の中での業務の組み方があって、それがたまたまその人(キツく言う人)と違っていた…

など。

 

一概に相手のせいにしていいわけではありません。

 

何度言っても改善されないなら、部署あげての指導方法の再検討が必要かもしれません。

勿論、相手の言い分もしっかり聞いたうえでですよ。

 

自分と相手の介護に対する考え方の違い

キツく言う人と言われる人、お互いで介護に対する考え方の違いがある場合です。

 

この場合、自分と介護に対する考え方が違うわけだから、

業務の組み立て方や優先順位などが変わってきます。

 

それを、

「私のやり方が正しい!あの人のやり方は間違ってる」

と一方的に決めつけ、ギャーギャーと責め立ててきます。

 

いきなり責め立てる前に、

「何でそのやり方なの?」

って聞くところからだと思います。

 

そのうえで、明らかに利用者に負担がかかってるようなやり方であれば説明してあげれば良いでしょう。

 

八つ当たり

仕事のストレスやイライラをただぶつけているだけ。

それも、

「おとなしそうな人」

「反論しなそうな人」

に狙いを絞って。

 

相手が言い返さないもんだから自分が正しいとますます当たりがキツくなります。

所謂「舐められている」状態です。

 

これ、見てると面白いんですけど、

自分より目上の人や気の強い人相手だと、

途端におとなしくなるんですよね(笑)

 

明らかに理不尽だと感じたら、

時系列をキッチリ記録したうえで上司に叩きつけてやりましょう。

 

キツイ言い方の弊害

キツイ言い方をする方は、

「私が教えてあげている!」

「間違いを直してあげている!」

「言わなきゃ直らないから!」

「利用者のため!」

などと正当性を主張しますが、

 

ハッキリ言って逆効果です。

 

それどころか、

職場の雰囲気を悪くします。

 

「キツく言われた側」はどう思うか、分析してみようと思います。

 

萎縮する

これは予想できると思いますが、少し気の弱い人はこの人に対し構え、萎縮します。

 

そうなると、自分で判断ができず、

「また●●さんに何か言われたらどうしよう…」

と、受け身になり、周りに流されやすくなります。

 

その人の良さが消されてしまいます。

 

案外、「言われる側」の方が素敵な意見を持ってたりするもんです。

 

敵意を向ける

少し気の強い人や我の強い人なんかは、

正面きって言い返すか、そのイライラが態度になって表れます。

 

これは言い合ってる当人も、物凄くエネルギーを使います。

 

そんなことしに仕事にきてるわけじゃないのにね。

 

で、「あの人は敵」と刷り込みに近いものになり、

無意識に構えます。

「今度は相手の揚げ足をとってやろう」

「相手のミスを逆に責めてやろう」

 

なんていう「やられたらやり返す」ことにつながりません。

 

当然そんなチームは空気が悪くなります。

そんな空気の悪いチームの介護力は…考えるまでもないでしょう。

チーム内で意識統一ができてないわけですから。

 

退職者の増加

先程の二つの理由のため、

「もう●●さんとは一緒に働きたくない」 

「自分はダメな職員だ」

などと思いつめ、退職の道を選びます。

 

自分達で人を減らしてるようなもんです。

そして、そのことに当人が気づいていない。

 

それでいて、

「人がいません」

などと、よく言えたもんですね。

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相手の話を聞こう

キツく言いたくなる気持ちもわかりますが、

まずは相手の言い分や行動の理由を聞いてください。

 

「私は●●の部分を重点的に対応した(したいと思った)」

「優先順位が違った」

など、これ以外にも様々な理由が出てきます。

 

まずは理由を聞いてあげてください。

 

そして、

リカバリーが簡単な軽微なミスくらいなら、

「あっ忘れてたすいません!」

「いいよー!次気をつけてね!」

くらいの心を持って欲しいもんです。

 

例えばゴミ出しなんか、後でもできるでしょ?

 

おわりに

キツく言うことが教育だとも指導だとも育成だとも私は思えません。

 

普通に説明すればいいだけ。

 

仮にミスが多いなら、それを指導するのはキツく言うアナタではなく、

直属の上司や指導係でしょう。

 

わざわざアナタが出張ってキツく言う必要はありません。

ただし、放っておくと事故に繋がるような重過失は例外です。

そこは反省をしてもらう必要があるので。

 

キツく言うアナタへ。

アナタがそれを自覚しないと、

周りに怖がられて近寄られなくなったり、

最小限の関わりしかされなかったりと、

孤立していきますよ。

 

そう思わないのであれば、恐らくは周りが気をつかっているんでしょう。

 

これを読んでくれた人の中で当てはまると思った方、

今一度自分の態度を振り返ってみてはどうでしょう。

 

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