介護業界におけるチームワーク、人間関係…。
特に職種間におけるお互いの仕事内容の理解がなく、見下されたりするような言葉を受けたり、
逆にそういう言葉を発してしまったり。
なぜ、こういうことが起こるのでしょうか。
私はこのような小競り合い自体が無駄だし、何より目の前の利用者の対応にも影響が出ると思っています。
私はゲームが好きなので、お互いの職種に関する考え方をドラクエで例えてみようと思います。
職種に上下関係はない
ドラクエに「職業」というのがあります。
勇者・戦士・僧侶・魔法使い・賢者・バトルマスター・スーパースター・ゴッドハンド等…
ドラクエプレーヤーならわかると思いますが、
あれってどの職種が偉いとかってないですよね。
それぞれの特性、スキル、ステータスがあって、その各職種を場面やボスによって使い分ける。
そうしてゆくゆくは世界を救っていくわけです。
そこに上下関係はありませんよね。
例えば勇者は偉いからとか、遊び人は下だからとか考えながらドラクエをしているプレーヤーなんて少ないでしょう。
仮にいたとしても、ゲームの世界観や設定上では職業に上下関係はないですよね。
「魔法使いは格下だから街には入れない」とかはないでしょ?
ドラクエの「職業」を介護に当てはめると…
これを介護の現場に当てはめてみましょう。
管理者・介護・看護・厨房・ケアマネ・相談員・福祉用具など…
それぞれの職種が、それぞれの専門性を活かし、それぞれの現場に配属され、それぞれの業務に従事するわけです。
そうして目の前の利用者の生活を守っていく。
そこに上下関係はありませんよね。
役割が違うだけで。
知っての通り、介護の仕事とは、ひとつの職種だけでは成り立ちませんよね。
介護だけ、看護だけ、ケアマネだけ…
ひとつの部署だけではできることなんてタカがしれています。
役割が違うだけで、立場は平等。上下関係なんてありません。
ここを勘違いして、
介護に偉そうにする看護師、ケアマネや相談員。
もしくは自分たちの領域とばかりに看護師の医療的指示を聞かなかったり、ケアプランを無視して勝手に動く介護職員…。
これでは利用者の生活を守る前に、モラルの崩壊、職場環境の悪化。
最悪の場合退職者の増加による慢性的な人手不足となるでしょう。
他の職種への理解を
介護の仕事とは、各職種がそれぞれの専門性を発揮して困りごとを解決していく。
それがチームケアです。
お互いの業務内容を知ろうともしないで好き勝手言言い合う。
それじゃチームじゃなくて「烏合の衆」です。
過去のブログにも書いており繰り返しになりますが、
職種に上下関係はありません。
役割が違うだけです。
お互いがお互いの職種を理解し、自分の専門性を活かして協力していく。
他の職種を知ろうともせず、表面上の動きだけを見て、ディスるなんてもってのほか。
相手からすれば、他の視点・専門性のもとに動いているわけです。
自分の主観だけで軽々しく評するなんてできませんよ。
こういったことがおきないよう、
各職種がそれぞれ、大まかでもいいので仕事内容や動きを表などで教えあったり、
話し合いの場などでは、意見に対する「理由」をしっかり伝えることが大事です。
このあたりは、過去にも書いてあるので見てみてください。⬇️
おわりに
ドラクエでは、その時の場面やボスなどによって職業を変えたりし、
その場面をクリアしやすいような編成にします。
例えば攻撃が激しいボスに対しては、
体力と防御力が高い「戦士」や「バトルマスター」が「におうだち」をして攻撃を引き受けます。
そして僧侶や賢者が補助魔法やスキルをかけてサポート。
状況をみて勇者が攻撃にはいる。
これってまさに「チームワーク」ですよね。
それぞれの専門性を活かし、
目の前の課題をクリアするという共通した目的を持って動いている。
それぞれのキャラクターが自分の主張ばっかりしてたら、クリアはおろかあっさり全滅するでしょう。
「おお しんでしまうとは なさけない」
てなりますよね。
介護の仕事も同じです。
共通の目的をもち、それぞれの専門性を活かして、目の前の利用者の対応にあたる。
考え方が違うと相手の話考えをわかろうとしなかったり、
見下すなんてことがあってはならないのです。
ドラクエから学ぶチームワーク。案外気付かされることが多いですよ。
さいごに、職業やチームワークが特に大事となる個人的推しドラクエを下記に紹介します。