明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いします。
さて、この時期になると必ずといっていいほど話題にのぼる、
介護施設での餅提供
ですが、
餅提供については賛否あると思います。
これについて私の意見を書きます。
詰まるなどの可能性に対しすぐにフォローできる体制がある、
(通常の食事提供時にもいえることですが)
加えて本人や家族の希望があって、なおかつ詰まるなどのリスクに対して理解を示してくれる場合
なら、餅提供はアリだと思っています。
リアルでもネットでも、
「何かあったときに責任とれないから餅は一律禁止」
という声を聞きますし、私が過去に務めた事業所はほとんどこのタイプでした。
でも、詰まる恐れって、
餅じゃなくてもありうることです。
(餅の方がリスクは高いですが)
それに、その事業所を利用している人すべてが、
餅が食べれないほどの咀嚼・嚥下状態の人なのか?
という疑問があるのです。
たまに、大福食べてる利用者いませんか?
あれも餅に近いものだと思ってます。
大福を食べてる人を見るたび、
「もしかして餅ちょっとくらいいけるんじゃない?」
と思ったりします。
どんなにこちらが注意しても、詰まる時は詰まるし、それは餅に限ったことではありません。
餅は日本の正月の定番品だし、ほとんどの家で正月に餅を食べるでしょう。
特に高齢者は若者以上に、
正月=餅
というものが染み付いているし、特別な想いもあると思います。
そういう日本の風習や意向はできる限り尊重できるよう、工夫していくべきだと思います。
なので、各専門職間で協議し、餅が食べれそうな人は提供していいと思っています。
とはいえ、やっぱり窒息は心配。
リスクが高い人については、餅に似せた代替え品も今の時代はあるから、
そういう物をうまく活用して、利用者に日本の正月を感じて欲しいなと思います。
入所したからといって正月感が味わえなくなるのもいかがなものかと思うし。
餅に限ったことじゃありませんが、
入所しているからという理由で一律で
「禁止」
とするのは、利用者のそれまでの生活や、日本人としての習慣など全てを奪い去る恐れがあります。
生活している以上リスクはつきものだし、
昨今の訴訟事情もあり、なかなか踏み込めないテーマだとは思います。
加えて利用者は心身状態も低下しており、
全部が全部叶えられないことは承知してます。
だったら一律で禁止にしたほうがリスクを避けるという意味ではベターなのかもしれません。
でも、個別アセスメントもしようとせず一律で禁止にするんじゃなくて、
「食べれそうな人にはできる限りのフォロー体制を整えての提供。難しい人には代替え品」
それでいいんじゃないかと思います。
正月は年に1回だけだし、元日だけに絞るなどすれば一時的に人数を厚くすることもできるでしょう。
有事の際のフォローをしっかり行える体制を作れば、いけるかもしれませんよ。
リスク回避と生活の質の向上はバランスが難しいとは思いますが、
個別ケアって、そういうことじゃないですかね?
余談ですが、
餅提供は何かあったら責任とれないから法規制すべき!
という超極論意見を見かけました。
世の中色んな意見がありますね。