闘え!介護職

介護施設での実体験、学んできた知識等を書いていきます。主に施設の介護職員向きです。現場での悩みや葛藤に対し色々な考え方や方法を提案するという形で闘っていきます。

「何とかしてください」という言葉はただの「丸投げ」

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介護施設に限った話ではないかもしれませんが、

普段の介護業務の中で、

利用者の対応、事業所のルール、職場環境(特に人員不足問題)などについて


「課長!何とかして下さい!とにかく現場は大変なんです!」


などと、委員会や部署の長、管理職に言いにいくような場面を見聞きしたことはありませんか?

もしくはたまたま現場にきた上司にひたすら感情的に上記のような話をする人を。

 

言いたくなる気持ちはわかりますが、こういったケースについてちょっと落ち着いて考えてみましょうよ。

 

上司や管理職は「何とかする役」ではない

上司や管理職などの一定の権限を持った職員というのは、

他の介護職員と同じように特定のユニットやフロアに所属して現場に入っているということは少ないはずです。

 

入っていたとしても、そこまでガッツリ入っていないでしょう。

 

だって、役割が違うわけだから。

 

管理者であれば事業所全体の統括、運営を握り、収入や支出などのお金の計算にも関わることもあるでしょう。

 

そういう職種なのだから。

 

各介護現場のリーダー、所属長も同じような立ち位置です。

 

自分のフロアや部署全体の把握や問題点の抽出をしたり、

事業計画に基づいて部署が円滑に動くように立ち回る、

いわゆるマネジメントが必須でしょう。

 

一般の介護職員と同じ視点、同じ立ち位置ではないのです。

 

最終的な責任は取るかもしれませんが、

職員の訴えひとつひとつを何とかするためにいるわけではないのです。

 

「何とかしてください」だけではただの丸投げ

上司や管理職などに何かを報告する際は、その詳細を具体的に報告することが必要です。

 

そうしなければ公正かつ的確な判断ができません。

物を買うとか人を入れるとかのお金が関係することであれば特に。

 

また、一般職と比べて現場に入っていないと想定するなら、

余計に詳しく報告しなければならないでしょう。

 

よく見聞きしたのが、

「とにかく現場は大変だから人を入れてください」

「●●が必要だから買ってください」

「●●さん大変だから入院させましょう」

「この決まりは現場が大変だからできません」

など。

 

これを読んでるアナタはこれだけ聞いて、

「よし、じゃあ何とかするわ!」

 

って思えますか?

 

・どの時間帯にどれくらい人がいなくて、業務にどういう影響が出ているか?

・どういう用途で何がどれくらい必要で、どういう結果が望めるか?

・その利用者はどんな人で、何がどう大変で、業務にどれくらい影響が出ているか?

・その決まりだと業務にどういった影響が出ているのか。なぜできないのか。

・これらの問題に対し、どういう結果になることが望ましいのか。

 

少なくてもこれくらいの情報は必要だと思います。

 

こういった大事なことを言わないで、

ただ感情的に、しかも場所としての意見じゃなくて個人で言いに行き、

「みんながそう思ってる」

と、これまたアバウトに言う人が多いのです。

 

言うだけ言って、具体的な対応は丸投げです。

 

丸投げが引き起こす問題

職員が個々にそれぞれの主観で感情的に、

「何とかしてください」

と言っているような状況は、かなり問題が多いです。

 

まず、個人的に色々な所から話が来る時点で、

ケアの方向性がバラバラになり、不適切な対応につながります。

 

中には自分が大変だからという理由で最もらしい理由をつけて訴える人もいます。

 

そんな人も、具体的な問題点や解決につながる方向性を言わず、

ただ「何とかしてください」です。

 

で、具体的な対応、実際に動く人については丸投げで、自分は携わらない。

それで思い通りの結果にならなかったら、

「何とかしてって言ったのに」

「後はやってくれると思ったのに」

と文句を言う。

 

これが蔓延するとどうなるでしょう。

 

人を都合よく利用する職員の発生につながり、

声の大きい人がのさばることになります。

 

そんな職場は居づらくなり、人は離れていくし、

利用者への対応も良いとは言えないでしょう。

 

こういう状況になってはならないのです。

 

部署長や管理職はどう動くべきか

こういったことにならないよう、部署長や管理職などは、その困りごとを具体的に聞き、
皆で一緒に考える旗振り役となる必要があります。

 

部署としての意見として、情報をまとめて具体的に報告、相談をしてもらい、

それらを踏まえたうえで、

部署として事業所としてどういう方向性にもっていくのか、

これらを皆で一緒に考えていくための司会役といえるでしょう。

 

時に話が脱線したり、ズレたりしてきたら、

その都度軌道修正していく。

 

そうして問題解決に導いていく。

 

こういった役割なのではないでしょうか。

 

そのためには具体的な状況説明などが求められるわけです。

現場に入らない相手だから、なおさら。

 

限定的な上辺だけの相談だけで、自分が一から十までやる役割ではありません。

(それだと意見の合わない職員が文句言ってきます)

 

説明の仕方については過去に書いてます⬇️

 

www.kaigobilly69.net

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おわりに

何とかしてって言いたい気持ちはわかります。

それだけ大変で追い詰められているのもわかります。

 

であれば尚更状況を詳しく教えてください。

どういう方向性でいきたいのか教えてください。

 

皆で一緒に考えましょうよ。

個々で感情的に言うだけではいつまでたっても解決しないし、

「文句ばっかり言って」

と思われかねませんよ。

 

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