闘え!介護職

介護施設での実体験、学んできた知識等を書いていきます。主に施設の介護職員向きです。現状に対し色々な方法を提案するという形で闘っていきます。

制限をかけられた生活での長生きが本当に幸せか

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今日は施設における「制限」について考えてみたいと思います。

 

すぐに思い浮かぶのは食事の

  • 塩分
  • 糖分
  • 水分
  • クスリの関係での制限(グレープフルーツ、納豆など)
  • 餅は食べさせない
  • 外食や惣菜などは食べさせない

 

でしょうか。

 

これについては言いたいことがあります。

 

 

 

それは、

 

「いちどそういう方針の施設に入ったが最後、その人は二度と上記のものを味わえない」

 

です。

 

嫌ですよね。

それまで食べれていたものが急に禁止されるわけですから。

 

体調、病状管理が必要なのはわかります。

しかし、食事の量を調整したりすれば、時々はそういう希望にも答えられるのではないでしょうか。

 

それに、全部が全部、そういった管理が必要な方とは限りません。

 

餅が食べれるような人もいるでしょう。

 

個別にアセスメントをしていますか?

 

 

ましては、言い方は悪いですが、死に近づいている方たちです。

 

人生の終わりくらい、好きなものを食べてもいいのではないでしょうか。

 

そこを考えず、一律で制限をさせる。

その方が管理もしやすいし、

「取り組んでる感」もだせます。

 

 

確かに、それで多少は長生きできるかもしれませんが、

それに関しても、亡くなった後に食事との因果関係を比較はしていないので予測にしかならないでしょう。

 

管理された生活での長生きが果たしてその人にとって幸福といえるのでしょうか。

 

「最後くらい好きなことをして亡くなる」

 

というほうが幸せともいえると思います。

 

「人生の99%は不幸でも、残りの1%が幸せならその人の人生は幸福なものになる」

 

というような言葉もあるくらいです。

 

 

 

次に、介助についての制限です。

 

  • ムセるからと刻み、ミキサー食じゃないとだめ
  • 疲れるからと離床時間制限
  • 手間だからと起こしっぱなし
  • 車椅子じゃないとだめ(しかもクッション等はなし)
  • 何かあったら大変と外出制限
  • 体調を理由に入浴制限
  • 他の人がうらやましがるからと持ち込み物品制限
  • 立てないからとオムツにする
  • 一度転倒・転落したからセンサー設置
  • 夏は「暑いから・熱中症になるから」冬は「風邪を引くから・感染症の時期だから」と外出に消極的。外出したとしてもドライブ程度

 

等々…

 

 

いかがでしょう。

 

ひとつふたつは覚えがありませんか?

 

 

きちんとその人の状態をみたうえでの判断ならばまだいいですが、

ムセたから

・ふらついたから

・傾眠したから

・年だから

 

など、ちょっとした理由で決めてませんか?

これも制限といえるのではないでしょうか?

 

ムセやふらつきなどがあったとして、

・頻度はどうか

・その時の状況はどうだったか

 

など、しっかり調べたうえで、その原因となるものを予測して対応すれば、すぐに形態を落とさなくても良かったりします。

(状況によっては意外と介助方法を見直せば解決したりします)

 

また、いちど形態を落とした介助内容はなかなか元に戻せません。

(危ない・この方法が安定している・何かあったらどうする等)

 

 

安易な変更は、利用者の生活水準を低下させかねません。

確かに安全に過ごせるかもしれませんが、生活の質としてはどうでしょう。

 

 

管理された室温、管理された食事、管理された生活パターン。
そんな温室栽培された環境で過ごすことが本当に良いことでしょうか?

 

 

更に、

介護におけるリスクに対して社会は不寛容です。
だからますます消極的な対応となり管理された生活になっていきます。

 

公園から遊具が消えたり、警察・消防士・自衛隊などの人が飲み物買ったら文句をつけ、

モンスターペアレントも出てきて、

更にはあおり運転。

 

こんな社会なら介護業界に限らずとも、

ガチガチの管理・マニュアル主義になり、臨機応変な対応はできなくて当然です。

 

何やっても文句言う人がいるから。

 

 

 

それでも、そんな一部の声に屈したくはありません。

 

「何かできることはないか」

「何か工夫できることはないか」。

 

色々な職種が一緒に働いている業界ですから、それぞれの専門性を活かした対応を行いたいです。